近年は防災への意識が高まり、水や食料については備蓄している家庭が多くなっていますが、簡易トイレについては備蓄していない世帯は80%以上にのぼると言われています。備蓄をしていても、家族の必要数を計算しないまま、とりあえず少量を購入してストック。というようなご家庭が多いのではないでしょうか。
東日本大震災では、1ヶ月以上下水が止まり、トイレ問題が非常に深刻だった地域がありました。トイレは生理現象ですので我慢することはできません。下水に何も流してはいけない状況になった場合、お風呂の水なども流せないため、事態は深刻です。簡易トイレの備蓄をしていないと、もし被災して下水が使えなくなってしまったときに非常に大きなストレスになるということです。
被災してトイレ問題で苦労した人の中には、非常食よりも簡易トイレの備蓄を優先すべきという人もいるほど。防災備蓄品の中でも実は優先度が高い簡易トイレですが、ここで一度、簡易トイレの備蓄を見直してみましょう。
目次
7日間ストレスないトイレ備蓄量
一人当たり1日7回×7日分=49枚
2人=98枚、3人=147枚、4人=196枚
一人当たり、大便1日2回、小便1日5回を想定して、1回ごとに使い捨てした場合を想定しています。4人家族でおよそ200枚必要となります。結構な量ですね。
7日間節約した場合のトイレ備蓄量
一人当たり1日5回×7日分=35枚
2人=70枚、3人=105枚、4人=140枚
無理のない範囲で我慢して、1日あたりの回数を5回に抑えた場合を想定。それでも4人家族で140枚必要となります。しかし、災害時は生理現象の発生が平時よりも多くなるという話もありますので、あまりお勧めできる方法ではありません。トイレについては我慢しないで過ごせるように備蓄をしておいたほうがよいでしょう。
7日間大便をするたびに交換する場合のトイレ備蓄量
一人当たり1日2回×7日分=14枚
2人=28枚、3人=42枚、4人=56枚
家族の誰かが大便するたびに交換することを想定。
かなり節約できますね。4人家族でも200枚用意すれば、1ヶ月近くは持ちこたえられる量です。ただし、1枚で複数回使用するため、廃棄するまでは多少臭いが出てしまう点については我慢が必要なのと、簡易トイレの許容量や大便の周期によっては早めに交換する必要があります。
いかがでしたでしょうか?まだ簡易トイレを備蓄していない場合、まずは急ぎ7日間分をまかなえる量の備蓄をオススメします。1ヶ月分用意できれば安心ですね。それに合わせてトイレットペーパーの備蓄も忘れずに確認しましょう!